刺繍の内職にチャレンジ
世田谷区の就職関連施設「おしごとカフェ」で内職斡旋、しかも手芸関連の内職があることをウェブサイトで知り、しばらく気になって1年ほど。
コロナ禍の真っ最中、予約して話を聞きに行ったのが4ヶ月前。特に必要に迫られた訳ではなく、内職ってどんな感じなのかな〜という興味本位で出向いてみました。
そんな気になったのも自主的な「働き方改革」で残業の習慣を止めたため、ちょっと時間的な余裕ができたので。
私は生粋の働くオバサンなのです。
話を戻すと東京都では内職支援の施設が23区に1カ所ずつあるそうで、区によって仕事内容の傾向があるとか。
世田谷区は手仕事系の洋裁や刺繍の内職が多いそうで、リボン加工とかアクセサリーの組み立てとか私にとっては面白そうなものが多い印象。(区によって業種に偏りがあるそうです。)
せっかくなので刺繍系の会社を紹介してもらいました。
依頼会社の連絡先など記載された紙を渡され、後は自分で連絡先に直接コンタクトをとって交渉という流れ。
目安の工賃は、参考例として花1つ50円と書かれているけど、ピンときません。まー、内職ですからね…割りに合わないことは覚悟の上です。
そもそもお金のため…というか「小遣い稼ぎ」という気持ちもなくて、どちらかというと「経験値を上げるため」ですかね。
仕事としての刺繍は間違いなく自分のスペックを上げると常常感じているのですが、違う会社の刺繍で武者修行ってところでしょうか。(後々自分の首を絞めることになるんですけどね…)
今回の武者修行は子供服向けの糸刺繍で、「バリオンローズステッチが得意な方」という募集内容でした。
いつも使っている針と糸ではなく…それはまた典型的な糸刺繍だな〜と思う。
得意ってわけじゃないけどずーっと前に勤め先でちょっとしたコツを教えてもらったことがあるし…なんとかなるだろうと早速連絡をとると…
「大丈夫ですか?できますか?薄い生地とかに刺繍できますか?」となんとなく電話で問いただされる雰囲気。
正直に刺繍関係の仕事をしているけれどバリオンローズは専門外のため、やってみないとわからないのでやってみたいと伝えると「まずは試しにハンカチに刺繍してもらいます。」とのこと。
さらに自分で練習したものを持参してもらってもいいですよ…とまずは、腕試し的な感じからスタートするようです。
…で、久々にちょっとやってみたら…なんだか難しい!
練習すれば出来るはず…と思うものの、思ったよりもバランスが難しいことを事前確認…。考えが甘かったか。。。
なんとかハンカチ刺繍をクリアしたものの、その後は週一ペースで少しずつ請け負いましたが、とんでもなく時間がかかります。。。
ほとんどが縫製前の生地やリボンにちょっとしたワンポイント刺繍をするのですが、図案がないところに自分で印をつけて仕上げる仕様。
図案ではなく印というのがミソ。
かなりバランス間隔が問われるってことです。
アタリだけつけておいて、最小限の図案でバランスよく刺すということには長けている方だという自負があったのですが…コツを掴むまでに数日、試行錯誤をすることになってしまいました。。。
メインのモチーフはバラかリボンで、どちらも中心点をとるだけで大きさは自分で調整して同じ大きさで仕上げることになります。
バラは五等分、つまり5回ステッチを繰り返し一周します。
まー、だいたい最初が詰まってみたり、最後が詰め気味になったりと慣れるまで数日かかり。。。なんとなく様子がわかってからもまだまだ時間がかかってしまいます…
とはいえ、25番の刺繍糸がかなり柔軟でまとまりやすい糸だということを実感。
普段は工業用のレーヨン刺繍糸を使っているので、25番の刺繍糸は今までそれほど使う機会がなかったのです。
1枚出来上がったら担当者の方に写メを送り、ジャッジをしてもらってから複数枚仕上げるという流れで、週一ペースを約3ヶ月弱。
受け渡しの経費がかからないように納品の際に次の仕事をもらうという流れも出来た頃、本業の方がメチャメチャ忙しくなり、あえなく内職休止にしてしまいました。
今回の内職で会得した刺繍のコツ等はまた改めて記事にしようかと思っております^^
内職って時間と労力が半端ないということがわかりましたーっ
また時間にゆとりができたら再開できたらいいなと思うのですが…