ビーズ刺繍のバッグといえば… JAMIN PUECH (ジャマン・ピュエッシュ)
オシャレ大国フランス発のバッグブランド『ジャマンピュエッシュ』を知ったのは、ちょうどビーズ刺繍と巡り会った約四半世紀前。
日本に上陸して雑誌などに登場し始め、人気上昇中の頃でした。
当時はビーズ刺繍自体がまだまだ目新しく、スパンコールといえば演歌歌手のステージ衣装に使われているもの…みたいな冴えない印象だったのを覆してくれた衝撃が忘れられません。
これは私が初めて買ったバッグ。
最近の断捨離で手放してしまったものも多い中、これは記念碑的に生き残りました。
マチ無しでペタンとした実用性度外視のデザインバッグに4〜5万払うのは勇気が入りました。。。
刺繍の労力やらを考えると決して高くはないのですが、使えるか使えないかの基準では完全にOUT…と思うと値が張るな〜という感じ。
今でも人気は健在で、昔に比べるとだいぶ前から実用的で大きく使い勝手が良くなったように思います。
消費者のニーズに合わせた流れもあるのでしょうね。金額もどんどん高くなり今では10万越えも当たり前になったようです。
↓かなり前のモデルではありますが、たっぷりとした大きいバッグ。
とても気に入ってます。しかし…重い。
縦にキルティングされているステッチもミシンではなく手刺繍のようです。(値が張るのは仕方ありませんね。。。)
私はどちらかというと出回り始めた頃の『実用性がないけど風変わりでドレスがバッグになったみたい』な雰囲気が好きなため、全然使ってないものの方が手元に残っています。
↓こちらも生き残りを勝ち取った一度も使っていないバッグ。
色や素材の組み合わせとか…何気ないちょっとしたディテールとかが気に入っているので、見るたびに愛でてしまいます♪
私にとっては勤め先の刺繍と同じインド刺繍(アリワーク)をベースにしているので、材料の使い方やテクニックなどの参考にもなるため、実は結構な種類をコレクションしておりました。
毎シーズンごとに購入するようなファンでもなく、実際にバッグとして活用するよりは刺繍の参考資料としての価値を見出していたって感じでしょうか。
たまに同じテクニックで刺せるか試してみたりして、違う意味で活用したりといった具合です。
似せての練習はこんな感じで。
コチラがオリジナルの刺繍↓
試してみたのがコチラ↓
材料調達が難かしかったので、色は手に入るものを組み合わせています。
艶のない糸をあえて糸刺繍に使ったり、斬新な材料の選び方だな〜とかイロイロと学びがありました。
ラフな刺し方をしているところも味わいがあって気に入っている部分なのですが、再現しようと思うとどうしても整いすぎて味がでない…という壁に遭遇。
日本人が好むキレイに揃えた丁寧な刺繍は、スッキリして見た目も美しいのですが、味わいとか面白みに欠けたり…ともすると、パッとせずセンスが感じられない場合もあったりして…
それらしさ…というのは、バカ丁寧に刺しても得られないものだとこのブランドの刺繍が教えてくれたのでした。