興味深いアリワークのステッチ発見っ
刺繍キットのプチバッグの刺繍は、実物サンプルがあったおかげで細かい部分までホンモノそっくりに仕上げることができました。その中には通常のステッチをアレンジしたテクニックなど興味深い内容だったので、覚え書きとして記事にしておくことにしました。
ニードルワーク(ぬい針使用)とアリワーク(かぎ針使用)の刺繍を併用して刺しましたが、始めてしばらくはコツコツ縫い針でビーズ2粒通してはおとすを地道に繰り返す作業が続きました。
それから、刺したビーズの両サイドにアリワークでチェーンステッチをするのですが、見本をみるとベーシックなチェーンステッチではないのが気になり試行錯誤。
ちょっとツイストしている感じを出すのにいろいろ試したのですが、結局、単純な方法で再現できました。
単純な方法というのは、通常、生地からかぎ針を引き上げた瞬間に180℃強まわしてすぐ戻すところを、戻さずに360℃まわしきるというのを繰り返す方法。
いつものチェーンステッチにひねりが加わるため、ちょっと立体感がでます。
アリワークの習いはじめとかに、意図せずやってしまいがちなステッチに近いかも…(その場合、なぜかチェーンの目が揃わないと感じるはず…)
今回は意図的に使用し、ちょっと複雑に見えているので満足ではありますが、このステッチは常用するには向かないように思う。
針をまわして戻すというのが身についているためいつもの1.5倍時間がかかるし、逆にまわしきるのに慣れてしまうと変なクセがついてしまうかも。
その他、いつも出たとこ勝負で刺していたリングステッチに開眼しました。
リングステッチは、いろいろなやり方があると思いますが、私はフレンチナッツ(French knot)ステッチを緩めて作る方法を使ってます。※フレンチナッツは誤訳なんだと思うのですが、呼びなれているのとけっこう気に入っているので、あえてこの表現にしております( ´艸`)
なかなか同じ大きさに作れなかったり、リングの向きが思った方向に倒れなかったり…と今まで随分練習して、なんとなく思った通りに刺せるようになったのですが、本当に腑に落ちたということもありませんでした。
理屈がわかって場数も増えましたが「上手く出来る率が高くなった」という程度で心底納得していなかったという状態。
このリングステッチについては1記事書けそうなくらい想いがあるので、今回はその成果をあげるにとどめておきますが。
この刺繍では6本どりの2回巻きを使用。なので12本の輪になっています。
モチーフが小さいので6本どりが適当でしたが、勤め先の豪華な刺繍サンプルに使われているリングステッチは10本どり以上のものがけっこう多い。
本数が多くても上手くいきそうな手応えを得たので、試しにリングステッチのスワッチ(刺繍サンプラー)でも作ってみようかな。
リングステッチで隠れてしまいましたが、ビーズをレーヨン刺繍糸で止めつけていた部分がありました。少しだけ刺繍糸がちら見えして、ちょっといいなと気に入っている処。
そして、裏面もチェーンステッチのちょっとしたアレンジテクニックを使っています。
刺繍のストライプが結構好きなのですが、ここもフツーのチェーンステッチだとちょっとつまらないかな…と思い、チェーステッチを1目しては半目戻る…というバックステッチ風の進み方で刺しています。
さらに糸を3本どりと4本どりにして、仕上がりの太さを変えてみました。
思いつきで裏面の刺繍を決めたため、始めから線を引いておらず…チェーンステッチがやや蛇行気味です…せめて定規を使うべきでした…
このステッチは前々から知っていましたが、糸の本数を多くして、ステッチの目を詰め気味に刺すと盛り上がって細いブレードを止め付けているようにもみえることが判明。
刺してみて始めてわかる発見の多い刺繍でした^^