トップホールスパンコールの花
はじめて習ったビーズ刺繍はトップホールスパンコールの花でした。
それがコチラ↓
私の人生にとって衝撃的な体験でした。
スパンコールの穴が中心ではなく、端にあるものをトップホールスパンコールと呼ぶのですが、そのこともその時はじめて知ったのだと思う。
とはいえ、それまでにも穴が端にある大きめのスパンコールを見たことはありましたが、ビーズを挟んで立体的な小花を作る発想はまるでありませんでした。
言われるがまま作ってお花が出来た時はすごく嬉しくて、帰りの電車で刺繍した布を何度も手提げから出しては見るを繰り返したのを今でも覚えています。
白い練習用の布に刺しただけの花に感動した気持ちが、刺繍をする度に今でも続いていて、それが刺繍を継続している源なんじゃないだろうか…と最近思う。
その時から7、8年後に作ったのがこちらのストール。(今から12年くらい前になります。)
材料の組み合わせが多くなり、もはや原型をとどめていませんが、はじめて習った花の刺繍の考え方がベースになっています。
使用している材料が多いと組み合わせでより複雑になるので、テクニックは単純な繰り返しでもなんだか豪華なものに見えてきます。
ビーズ刺繍をリッチに見せるポイントは刺繍の高さと材料の多さ。
テクニックを増やすよりもむしろ材料を増やした方が複雑に見えて見栄えのする作品になりやすい。
ビーズ刺繍の出発点は「ビーズを一粒刺す」だと思うのですが、私にとっての原点はトップホールスパンコールの小花なんだろうな…と思うのです。