キルト展で見つけた「なんかかわいい刺繍」
毎年東京ドームで開催されていた「東京国際キルトフェスティバル」、通称キルト展。
勤め先で出店していたため、会期中に何度か店番するのが毎年の恒例行事となっていました。
ここ数年はそのシフトからも解放されていたので、あまり様子がわかりませんでしたが…
コロナ禍に伴い…なのでしょうか、2020年を最後に開催終了とのこと。
毎年デジャヴュのように変わり映えのしない雰囲気に最後の方は飽き飽きしていたので、
まー無理もない…とチラリと思う。
とはいえ、始めの2,3年は手芸関連の出店が一堂に会しているので、何か素敵な戦利品がないものかと休憩時間を見計らってはドーム内を徘徊していたものです。
そこで出会ったのが「レッドワークのスワッチ」
※スワッチとはサンプル生地のこと
レッドワークって、赤い刺繍糸のアウトラインステッチで図案をなぞった刺繍のキルトのことだそうで
こんな感じのキルト⇩
ブルーバージョンもあるようです。
いずれにせよ単色の線画というのが特徴でしょうか。
本格的なパッチワークをやってみたいと思うほどではなかったものの…
レッドワークについてはなんとなくかわいいな…なんて思っていた時期に見つけたのが冒頭の写真。
偶然というか…見つけた経緯が今思い返してもなんとも不思議で。
キルト展の初日に出番だったスタッフが、私が興味があると言っていたレッドワークのキルトを見かけたと教えてくれたのですが、
「店の名前はわからないけどアメリカ人の店だった」とのこと。
それは是非、見に行かねば!と店番の度に探すのですが、全然見つかりません…
外国人の店は限られているため、見つからないはずがない!と数日間、探し続けてとうとう最終日に刺繍のスワッチが山になっているのを発見したのです。
何度もその店の前を通ったのに…なんで今まで気づかなかったのかな?とちょっと不思議に思ったのですが、正方形の生地にモチーフが刺繍されていて想像通りのものでした。
山積みになっていたので際限なく買ってしまいそうでしたが、選ぶ時間は残されておらず…
取り急ぎ、⇩の3枚を厳選。
表情に躍動感が…( ´艸`)
刺し手の几帳面さが伝わりますね。
翌日、教えてくれたスタッフに「とうとう見つけたよ!」と戦利品を見せたところ…
「え???」という反応。
「自分が言っていたレッドワークとはぜんぜん違う」とのこと。
どうやらキルトになっているものを見かけたらしく…
私が勝手に「仕立てる前の生地の状態で…正方形の真ん中に刺繍があって…」と思い描いていただけだったと判明。
なので、もともと見つかるはずがなかったものを探しまわっていたことになる。
結局、最終日に思い描いた通りのものを発見したんですけどね。。。
「思考の現実化なのか⁈」と思わずにはいられない思い出の品なのです。
そして、これらと一緒に買った用途不明な刺繍がコチラ⇩。
丁寧なステッチ好感が持てます^^
絵本の一場面のような…牧歌的な雰囲気のある刺繍で、なんとなくかわいいな…というノリで買ってしまいました。
刺繍は黒いアウトラインステッチのみ。
色はもともと生地にプリントされていたのか、刺繍の後に生地用のマーカーで塗ったのかは定かではないのですが、ナルホドと思える刺繍の使い方が興味深かいというのもあったのだと思う。
オートクチュール刺繍とは対極な世界観ですが、こういうのも嫌いじゃないなと思うのでした。