「アリワークって独学出来るもの?」を考える

アリワークと聞いて、すぐに「インド刺繍」とか「カギ針を使った刺繍」と思いつく人はまだまだ少ないと思うのですが、あえてこの話題に。

というのも、もっとアリワークが世の中に広がってくれればいいな〜という思いから

そもそもアリワークとは、細いカギ針を使用した刺繍で、すぐにステッチができるような技術ではなく…言わば職人系の刺繍です。

詳しくはコチラの記事で。

ぬい針のようにとりあえず針に糸を通せばステッチができる…というのと違って、思うように糸を引き出せなかったり、まともなステッチが出来るようになるまでには、個人差はありますが、ある程度の練習が必要となります。

勘が良かったりすると早く習得できたりすると思いますが、それでも練習は必須とおもう。

楽器を習得するイメージでしょうか。

ピアノというよりはフルートっぽいな…と私的には思っています。

ピアノは鍵盤を叩けば音がでますが、フルートは勝手に吹いてみてもまともな音には至らない…

ただやってみても形にならない…やり方があるのです。

そして、やり方を教わっても練習しないとモノにならない…そんな刺繍です。

私自身がアリワークを覚えたのは今から20年くらい前になります。

当時はアリワーク用のかぎ針の調達すら難しいマニアな刺繍だったと思います。

個人で習得するのであれば、インドに刺繍修行に出向くか、刺繍技術のある在日インド人を探すか…という手段しかなかったのではないかな…という感じ。

仕事上必要でインドにアリワークを習いにいかされた上司から指南してもらえたため、私自身はインド人から習うことなく習得することができました。

本当は習いに行きたかったけど、わざわざインドにいかなくても私の場合は仕事上支障がなかったため、インド出張に行く機会には恵まれませんでした。残念…

その上司も数年後には退職してしまったため、その後は独習する感じで会社にある膨大な刺繍サンプルの表と裏を研究しながら、せっせと知らなかったテクニックを見つけることになりました。

冒頭の写真は、アリワークがまぁまぁ身に付いてイロイロと試したくなり、花柄のプリント生地に覚えたてのテクニックを組み合わせて全部違う花の総刺繍を試みたもの。

今思うとアツい情熱があったんですね〜とおもう…

そのころ既に上司は退職していましたが、どうにか基礎的な部分は習得できていたので、出来上がった刺繍からイロイロと考察することができましたが、一番はじめから独りで習得を目指すのは難しかったのではないかと思います。

ただ…情報はネットから拾える今の時代であればまた話は違ってくるのかもしれません。

そしてネット上で情報だけでなく、材料の調達も可能なほどグローバル化が進んでいるので、アリワークを習得するには恵まれた時代になったと思います。

…で、独学できるのか?についてなんですが「独学出来るが、容易ではない」というのが私の見解。

それは、まだまだアリワークは知られていない刺繍だから…分母が小さいとネット社会といえども情報が少ないので、他の刺繍に比べると不利だな〜と思います。

これから独学で覚えようと思われる方の力になれればいいな〜という願いから、まずは知ってもらうために、このブログを更新しております^^

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