ビーズ刺繍の「刺し方」のコツについて

前記事でビーズ刺繍を習得するフェーズ1は「刺し方を覚える」と書きましたが、
今回はその「刺し方」について、実践的な解説ではなく「考え方」について紐解いてみたいと思います。(ビーズ刺繍の習得についてはコチラの記事にて。)

ニードルワーク(縫い針を使った刺繍)の場合の刺し方って、本当にシンプルです。
※アリワークには固有の「刺し方」がありますが、考え方はほぼ同じと思う

生地から針を出して、材料の穴に針を通して、生地に針をおとす。

基本はこの3ステップで完結します。

どんなに複雑な刺繍でも、突き詰めると「針を出して材料を通して針をおとす」の繰り返しなのですが、この作業の中にちょっとしたコツがあるのです。

このコツというのは「材料の幅で針をおとす」ということ。

材料の幅を捉えているかいないかで、仕上がりの整い方が随分変わってくると思う。

「材料の幅」というのは、ビーズだったら穴には直径があり、全体をみると幅や高さがあります。

材料のサイズ感に無頓着な場合、
ビーズの穴はただの点として認識していることが多く、穴の径の大きさは止めつける糸の幅よりも随分大きいので、針の出し位置がズレることにより材料もズレた位置になってしまったり、
また、ビーズの背幅を意識していないと針を落とす幅がせまくなったり広くなったりするため、ビーズの安定が悪くなります。

これはビーズに限ったことではなく、他の材料の場合でもそのサイズ感を捉えていないと材料の止めつけが不安定になりやすいのです。

つまりサイズ感を捉えている、いないでは材料の揃い方が違ってくるため、仕上がりに優劣が生まれてくるように思う。

そんなこと考えたこともないけど綺麗に刺せるという人もいると思いますが、無意識で材料の大きさをつかめているのだと思う。いわゆる「器用な人」がその類。

また、ビーズ刺繍の良さの一つに「経験値による個人差が少ない」というのがあります。
もちろん刺繍内容もありますが、簡単な刺繍であればあるほど経験値による出来上がりの差はなくなってくる。

つまり経験値で大きな差が出るのは、「作業時間」であって「仕上がり」ではないのですが、
この作業時間の差についても「材料のサイズ感」を意識することでかなり短縮できるのではないかと思います。

経験者の方が材料に慣れている分「そのサイズ感が身についている」から作業時間がかからないとも言える。
とすると、丁寧に刺せば初心者かどうかわからない仕上がりに出来て、さらにサイズ感を意識すればあまり時間をかけずとも整った刺繍に仕上げることが出来るというわけです。

「材料のサイズを意識する」というのは、ビーズ刺繍の最大のコツだと思っている。

それはこのブログの合言葉にしてもいいくらい大切なポイントなのです。

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