刺繍のキット:マハラジャ感あふれるインド刺繍のプティバッグを作る

仕事関係の刺繍が途切れる小休止的な時間が時々訪れるようになって、他社の内職刺繍にトライしてみるも精神的な負担になることが判明したため…やり残している刺繍を仕上げる事にしました。

刺し途中で時が止まったままのものには事欠かない…その中でもキットになっているものだと材料が揃った状態で保管しているので、思い立った時にすぐに続きが出来て、手持ち無沙汰な時に掘り起こしては続きをするのが意外に好きだったりしています。

途中なものが多くなると罪悪感が…という側面もないわけではないけど、どちらかというと買ったまま手をつけてないものの方がそのまま忘れてしまいがちで無駄にしている気がする。

ほんの少しだけ刺していても意外に記憶に残っているのだな〜と思ったのが今回仕上げたインドな気分のプチバッグの刺繍。

そもそもこのキット、もはや世の中に出回っていないはず。

私は全然関わってなかったのですが、勤め先で販売していたキットでもう20年ほど前になるのかも…。

売ってなくて当然か…。刺繍の感じが好みだったので、いつか刺そうと思って15年は経っていると思われる。

ラッキーなことに会社で実物のサンプルを偶然見つけたので、実物を見ながら仕上げれることを思いつき、この機会に刺繍を仕上げる気になりました。

もはや販売していないキットなので、実物サンプルを数ヶ月借りても誰にも気づかれない…というか、気づいても誰も何も言わないだろうということで。

結局、2ヶ月後に無事、返還いたしました。

実物があって良かったのは、珍しいステッチがいくつか使用されていて興味深いというのもあります。部分的な説明をすると長々と語りたくなってしまうので、テクニックの詳細は次の記事で。

当時のキットとしては珍しく図案がシルクスクリーンでプリントされていました。最近のキットは図案が写してあるのがマスト。図案が写っているのといないのでは売れ行きが全然違うと思う。

ただ、このキット、仕立てをしないといけないので図案が写っているものの敬遠されていた気がする。

最近の刺繍のキットって、刺繍が成立する以外にも完成されたアイテムになっていることが好まれるため、刺繍商品と同じくらい刺繍のキットはコストがかかるんですよね。ともすると刺繍の商品の方が安い場合もあるくらいなのです。

私としては仕立ては自分だけど、図案は写っていた方が断然取っつきやすい。

帰宅後の数時間と週末の半日ずつをせっせと費やし、だいたい3週間くらいで表面の刺繍ができました!マハラジャ感満載です〜

もともと裏面は無地でしたが、せっかくなので裏面にも刺繍をすることにしました。

表と裏がそっくりそのままお揃いだと芸がない感じがしたので、上側の模様をお揃いにしてメインの部分は残った材料でストライプに刺してみる事に。

ゴールドのスパンコールのラインが強過ぎて、マハラジャ感が増してしまいましたが、ま、いいか…

…で、ハンドルも刺繍なのが、この作品の好きな部分。表、裏、ハンドルが出来ました!

週末、久々にミシンを出して仕立てました。

ギリギリまで刺繍がしてあるので、裏袋以外はすべて片押さえでギリギリを縫い合わせます。

少しふっくら感を出したいので中にはスポンジを挟み込んでいます。

細身のジーンズにミュールで、この小さな手提げをぶら下げて近くのコンビニとか行く姿をちょっと想像してうれしくなったりしたのですが、そもそも細身のジーンズを持っていないのでした…

この刺繍の興味深いテクニックは、また別記事で^^

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