〜糸刺繍のマスク〜ウェディングっぽくない白い豪華な刺繍

2020年、今やマスクはエチケット。

コロナウィルスのおかげでマスクをせざるおえない世の中になってしまいましたねー

もともと田舎育ちで丈夫なためマスク要らずで半世紀生きてきましたが、マスクを調達しようとした時にはすでに高値となっていました…

「アベノマスク」を解体して「ベツノマスク』を作るという最近の流行にのって、マスクを手作りしてみたところ、見事にハマり…

立体型やプリーツ型などイロイロ型紙も試してみました。

マスク作りに興じるのが高じて、とうとう刺繍マスクを作ってしまいました〜

全体はこんな感じ。
立体マスクなのでパタンと折り畳めます。これ向かって右側。

実用性はあまり考慮していなかったのですが、一応、口元に当てるものなので、ビーズやスパンコールはあえて使わずに糸だけの刺繍にしています。

マスクの色は清潔感のある白で。

素材は表側の刺繍生地にリネン。裏生地にはアベノマスクガーゼを使用。

糸刺繍って、ビーズなどの材料を使う刺繍よりもずっと難しい…と常々思う。

糸の刺繍は「ぱっと見」で刺し手の力量がバレてしまう気がします。そして、急いでも早く刺すのには限界があるんですよね。

一方、形が決まっている材料を刺していくビーズ刺繍は、案外出来上がりの個人差があまりないように感じる。なので、ビーズ刺繍の場合、経験値で確実に差がでるのは、出来映えではなく作業時間だと思う。

そして、ちょっと話がズレてしまいますが…私が主に使っている技法は、ビーズやスパンコールを早く刺すのに適しているアリワークというカギ針を使った刺繍なのですが、糸の刺繍もかぎ針ですることができます。

アリワークの糸刺繍って、相当細かいチェーンステッチが出来ますが、どうしても立体感がでない…ちょっとフラットな仕上がりになるため、豪華な刺繍を作る時は、通常の刺繍針を使った糸刺繍のものが多くなります。

今回のマスクは、豪華な感じにしたかったのもあって主に刺繍針を使っていますが、一部アリワークも併用しています。

ただ、豪華な白い糸刺繍の場合、ありがちなのがウエディングっぽくなってしまう問題が…「ウエディング刺繍」についてはこちらの記事をどうぞ

ウエディングっぽさって簡単にそれ風になるのですが、逆に意図していない場合も白を基調とするとそれ風になってしまいがち…。

特に豪華な刺繍の場合、ストライクでウエディングっぽくなってしまう。。。

今回のマスクもウエディングっぽくないわけではありませんが…出来るだけセレモニー感を回避するためにしてみたことは以下の2つ。

・土台の生地はリネン素材で。

リネンの感じ、わかりますかね?漂白された白…不本意でしたが…

・刺繍糸の色は、真っ白ではなくオフホワイトと…そしてライトベージュ

糸の色を白以外の色味を加えるのがポイントでしたが、刺繍が終ってチャコを消そうと他の洗濯物と一緒に洗濯したところ…酸性漂白剤を入れていたため、オフホワイトが漂白されて真っ白になってしまいました…とほほ。

とはいえ、とりあえずベージュは漂白されなかったのでよしとしよう。

白を基調としても『ウエディングっぽくならない刺繍』について、私なりの見解を。

・図案はリボンやブーケ、小鳥などウエディングをイメージするようなものは避ける

・白以外の色味を入れる←ここ一番のポイント。白に近いくらいの薄い色を選びます。ただ、ライトブルーやグレーはセレモニー感がでてしまいそうなのでベージュとかたまご色なんかがいいのではないかと思います。

・素材をカジュアルにしてみる。たとえば、生地はリネンとかコットン。

 刺繍糸は25番だと素朴な感じになります。(私が使う糸はレーヨン刺繍糸なので、今回も25番は使っていませんが…)

 あと透明感のあるクリアベースの材料を白よりも多くしてモードっぽさをだしてみる…など「あらたまった感じ」がでないような工夫ができると思います。

・土台の色を違う色にする。刺繍の材料は全て白系であっても土台が黒や赤、ネイビーブルーなど違う色の場合、もはやウエディング風にみえることはないですかね。

こんなところでしょうか。

今回のマスク、刺しながら仕上がる頃にはマスクがいらなくなったりして?!なんて思っていましたが、まだまだマスクは必需品ですね。

実は、このマスク未だに一度も使っていないのでした。

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