ポップな刺繍のお手本 アニヤハインドマーチ

写真の転写バッグやエコバッグで一世を風靡したロンドン発のバッグブランド「アニヤハインドマーチ」。

実用性のあるバッグ以外に洒落の効いたプチバッグの商品展開を知るのは固定ファンだけなのかもしれませんが、私にとってはニッチな刺繍バッグのブランドという印象が強い。

お菓子や食品のカラフルな商品ラベルをモチーフに刺繍したプチバッグは、ポップな刺繍のお手本だと思う。
しかもアリワークの刺繍なので、おそらくインドで刺繍していると思われます。

一番初めに購入したのがマフラーでしたが、マフラー部分を外して刺繍だけ残してあります(笑)

チュール地に刺繍してあり、切りっぱなしのままマフラーにまつってあったので簡単に取り外せました。
チュールだと切りっぱなしで端の処理がいらないので、ナルホドと思う仕様です。
他の生地よりもチュールの方が難易度高めではありますが、アリワークの場合には玉結びが抜けてくるという心配がないため、ある意味向いているのかもしれません。

収縮のあるチュールだと刺繍縮が否めないので刺し加減が相当難しいですが、総刺繍なので刺し埋めてしまえばあまり気にならないのかもしれませんね。

刺繍の周りの生地が波打ってもチュールであればフリル風にも見えてちょうどいい気すらします。

ちなみに残ったマフラーは単体で使っていたのですが、随分前に処分してしまいました(;^_^A

これ以外にバッグを3つコレクションしています。

ほぼ20年くらい経ちますが…なんと現役活躍中。(何度か直して使い続けているって感じです(;^_^A

赤白の刺繍が目立つので持っていると褒められることが多いけど、あまりにはっきりした柄でどこかのお店の紙袋だと思われたこともありました(笑)

この刺繍の土台生地はかなり厚手のキャンパス地です。
経年変化のため生地自体は変色してしまっているのですが、総刺繍なので気にならない程度にカバーできているのも延命のポイントなのかもしれません。

刺繍の耐久性ってほんとすごいなと思ってしまう。

アニヤハインドマーチの刺繍のバッグの特徴として、同じ柄の両面刺繍というのがある。

ビーズ刺繍のバッグの場合には洋服などへの引っかかりを考えて表面のみにする場合が少なくないのですが(コスト面でもその方がよいというのもある)、アニヤの刺繍の場合には糸刺繍が多く、引っかかりにくさも加味しているように思える。

材料自体の高さ以外、あえて高さを出す刺繍をしていないのは、両面刺繍だからなんですかね。
いずれにせよ、高低差がなくても十分素敵感が出ています^^

お次のバッグは用途がほぼないプチバッグ。

たまたまネットオークションで投げ売りされているのを見かけて、買ってしまいました(;’∀’)
実用性は無くても私にとっては資料価値があるのです(笑)

かなり細かい刺繍ですが、やはり高さを出すテクニックは使用せずに材料の組み合わせと色合いで魅せているという感じでしょうか。

ポップな刺繍の参考になります^^

次のバッグもユーズドを数年前に購入したのですが、おそらく商品として売られてから十年くらいは経っていたと思います。


発売当時、高かったのでどうしようか迷っているうちに市場から無くなってしまい、ずっと記憶に残っていたため、ネットで見かけたときに迷わず買ったという経緯。

なんと新品同様で使っていなかった雰囲気があります。そして、私も使っていません(笑)

この刺繍は本当に秀逸だと思う。

高さのあるテクニックは使わずにステッチのバリエーションを多用して、アリワークの糸刺繍でもこんなに幅があるのか~と思わせます。
そして、土台生地以外に起毛する生地をアップリケしていたり、厚手のフェルト生地を接ぎ合わせたりと生地の異素材感も見逃せません。

なかなか資料価値のある刺繍だとつくづく思う^^

いつか同レベルの刺繍をオリジナルで刺せたらいいなと思うのでした。

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