ビーズ刺繍のウエディングリングピロー(第2弾)まずは刺繍をするの巻
ウエディングアイテムはビーズ刺繍のお家芸。
以前も依頼があって作ったリングピローを記事にしましたが、今回も同様の依頼により急遽作ることになりましたー^^
前回作ったリングピロー(第一弾)はコチラです⇩。
「ウエディング=純白レース」という公式はあまり得意でないため、あえてレースを使わない仕様にしています。今回も刺繍スタイルは踏襲することに。
そして、前回同様、デザイナーの友人が描いた図案を私が刺繍して仕立てるという流れ。
図案も刺繍も更地から始める純粋なオリジナルという…ある意味とんでもなく贅沢なリングピローだと思う。
どんなウエディングドレスなのかを聞いて図案に反映しているらしく、装飾の全くないドレープが特徴のスッキリとしたウエディングドレスとのこと。
どうやら新婦はフリフリな感じは好みではないようなので、レースを使用しない仕様は合っているようです。
⇩こちらが今回の出来上がり
シンプルな仕上がりを想定した図案とのことでしたが…ビーズ刺繍となるとどうしても豪華にならざるおえません(;^_^A
そのあたりの紆余曲折があり、今回は刺し始めから難航してしまい一筋縄ではいきませんでした(;´Д`)
刺繍が出来上がるまでをざっとおさらいしてみます。
刺繍の土台の生地はシルクオーガンザ。
切り抜いてモチーフにするので、薄地であること、そして透けるので図案を写し易く、いつもこの生地を使用している。
図案線はシルバー色のペンで書いたら反射で見えづらく後悔することに。。。
材料はお約束のパール、クリスタル、竹ビーズ…そして、図案はコードをイメージしていたようなのでシルバーのコードもチョイス。(この後にイロイロ差し替えることになるんですが…(;^_^A)
篝の糸はレーヨン糸の白とメタリック糸のシルバーを用意。
コードがメインだとどうしてもミシン刺繍に近い大人しい雰囲気で、キラキラ感が足りないように感じたため、中心のクロスモチーフをビーズにしてみたのですが、どうも流れるようなスッキリとしたイメージとは違ったようで、図案からやり直すことになってしまいました…(;’∀’)
四隅がポイントになった新しい図案の方がより華やかになりそうでしたが、とりあえずちょっと刺してみたところ…なんとなく図案と材料が響き合わないような気が…
結局、当初の図案をアレンジしてもらい、再度仕切り直しとなりました。
やり直しが続きましたが、この図案に材料が馴染まないというケースはよい経験になったように思う。
というのも、ビーズ刺繍ってなんとなく豪華にまとまりやすいので、そのまま無理に仕上げてもそこそこ見栄えのする出来上がりにはなったと思うのですが、
刺している時に不協和音みたいなものを肌で感じた気がしたのです。
音として実際に聞えてきたわけではないのですが、調和している時とそうでない時って全然ちがう曲想なんだ…と腹落ちしたという感じです。
改めて生地を張りなおして、図案はシャープペンでなぞることに。
モチーフはシルバーで篝、コードはレーヨン刺繍糸1本どりで篝ることに。
レーヨン糸の1本どり…かなり細かい作業になってしまいますが…、コードが埋没しないようにするにはいたしかたありません。
まずは1/4を刺して材料のバランスを見ます。
コードの太さに合わせて、ビーズは特小短竹ビーズに変更。
追加
最終的に生地から切り抜いてリングピローのまつりたいので、アウトラインは全て篝をすることになるため太くならざるおえず…スッキリ感が出にくい。
まだ枠に張ったままですが、
刺繍が出来た状態。
この後、周りの生地をカットしてリングピローに仕立てます^^