ビーズ刺繍のウエディングリングピロー

ビーズ刺繍といえば…ウエディング向けの刺繍がお家芸みたいなもの。

仕事でも友人からの依頼でも、今まで幾つものウエルカムボードやリングピローを作りました。

数年前、依頼を受けて作ったリングピローが↑の写真。

ちょっとわかりにくいのですが、結構凝った作りになっています。

刺繍部分はオーガンジーに刺しています。(下写真がその途中経過)

予めカット出来るように全てのアウトラインに刺繍かがりをしておきます。

出来上がった刺繍の土台生地(オーガンジー)はすべてカットして、

シルクサテンの白い生地の上にのせてまつっています。

その後、お約束のリボンを止めつけるのですが、リボンの太さによって見え方が変わります。

↓細めリボン

↓太めリボン

友人のジャッジにより、太いリボンの方が採用され、綿を入れて仕上げました。

刺繍自体はそれほど高さがあるわけではないのですが、刺繍を別パーツにしてサテン生地にまつっているため、立体的な仕上がりになっています。

単純に白いレースのヒラヒラをつける…という安易なものではなく、リッチ且つ品のいい感じの仕上げることが出来たように思います。

落ち着いた大人の女性向けウエディングピローといったところでしょうか。

『ウエディングのビーズ刺繍』について、私なりの見解を。

ウエディングの刺繍は色や素材の制約が多いのですが、逆に作り易かったりします。(なので、依頼があった時、ほとんど迷うことがありません。)

以下の3つを備えれば、どんな刺繍もウエディング用に見えると思います。

● ウエディングの色使いは純白が鉄板ですが、色は白を基調として、シルバー、透明、オーロラを組み合わせます。

白といってもマットなものや半透明なもの、パールがかったものなど質感が違えば色味も変わるため1色とは限りません。

なので、白だけでも奥行きのある刺繍が出来たりもしますが、豪華さをプラスするならばシルバーとの組み合わせがオススメ。

ただし、シルバーは少し黒ずんでみえてしまうことがあるので、たくさん使いすぎないようにします。あくまでも白メインで。

● 材料は、パールビーズを筆頭にビーズ、スパンコール、クリスタル、メタリック糸、そしてリボンといったところでしょうか。

● 土台の生地は、シルクサテンがマストですが、レーヨンやポリエステルなどの化繊でもツヤ感があれば見た目あまり変わらないと思います。ま、セレモニーなので気持ち的にシルクでありたいですが…

個人的にはシルクのタフタが好み。ドレスに使うことになると大変高価になってしまいますが、リングピローであればハギレで出来てしまいます。

そして、今回はあえて使いませんでしたが、純白のレースなんかがあれば完璧です。

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