アリワークとリュネヴィル、両方やらない私の理由

かぎ針の刺繍といえば、リュネヴィル刺繍と思われることが圧倒的に多い。

その理由として思い当たるのが、リュネヴィルは、欧米で広まり、体系化され、以前からスクールや塾といった学ぶ場があったからではないかと思う。(推測ですが…)

アリワークの場合、インドで、子供の頃から現場で学ぶという職人世襲制みたいな感じで受け継がれてきた経緯から、あまり体系化されていないように感じます。

その工場ごとに、やり方や考え方が違っている。。。みたいな感じです。

近年になって、児童就労が問題化され始めて、子供の頃から。。みたいなことは徐々に減りつつ、学びたい成人を対象にしたスクール化されてきているのではないかと思う。

インスタのリールをみると、女性もアリワークを習う姿が見られますが、私が初めてアリワークを知った頃は、アリワークは男性の仕事ということでした。

アリワークを始めてから、リュネヴィルも試してみたいという気持ちがなかったわけではありません。

この2つの技法は役割が同じという理解はしていたので、実用のためというよりは、比較のために知りたいというのがありました。

ただ、全ての刺繍が自分に合うわけではないという苦い経験を既にしていたので、忙しい合間に違う刺繍をする選択をしなかったという結果、今に至ります。

実は、入社してアリワークを教えてもらうまで数ヶ月あったのですが、その間に日本刺繍を習いに行ったことがあります。(すぐにアリワークを教えてもらえなかったことに剛を煮やし、習いに行ってみたという経緯)

日本刺繍の完成度の高い仕上がりに憧れがありましたが…釜糸を拠ったり…という作業やステッチの自由度のなさが自分には全然合わず…確か、半年くらいだったと思いますが、ちょうどアリワークを始めたタイミングで断念(^_^;)

美大で日本画を専攻して、中退した経緯とまるで同じ。日本美術に憧れがあっても、どうやら自分には合わない模様

いつか再開できればと思って10年くらい、道具一式を手元に置いておきましたが、最終的には「ヤフオクの刑」になりました笑

もともと好奇心が強くて、習い事が好きなのですが、今現在「餅は餅屋」という考えに落ち着いています。

以前は、刺繍を活かすために、バッグの作り方を習ったこともありました。

ちょっとした袋物で十分だったのに、習いに行った先がめちゃめちゃ本格的な革のバッグで💦

自分の刺繍と組み合わせて作ったレザーのボストンバッグ

工業用腕ミシンとか革の漉き機とか‥道具一式を買い揃え、立派なバッグをいろいろと作ったりしたのですが、最終的に革のバッグってそんなに必要ないな。。。と行きつき、もうお腹いっぱいと思った時点で幕を閉じました。

いろいろ経験できて良かったな〜という思いはあるのですが、バッグ作りの習い事で、畑違いのエキスパートになる必要はないと実感したのです。

自分の畑は、アリワークを主とするオートクチュールビーズ刺繍ということになりますが、

考えてみると、アリワークを飽きることなく長い間続けて来れたのは、単に仕事として必要だっただけではなくて、自分にフィットする要素が大きかったからな気がしています。

おそらく、自由度が高くて「決まりがないのが決まり」みたいな感じが性に合っていたのかもしれません。

以前の情熱みたいなものはすっかり落ち着いてしまいましたが、アリワークの裾野を広げる発信をしつつ、ビーズ刺繍の探求はこれからもずっと続いていく気がしています。

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